形ある工業製品はすべて、材料を加工することで生まれます。私たちの研究室では、医療機器・精密機械・航空機・自動車などへの応用を見据えた新しい塑性加工技術の研究に取り組んでいます。また、材料特性の評価、変形挙動の数値解析、機械学習を活用したプロセスの最適化、そして製品性能の検証まで、ものづくり全体を視野に入れた統合的な研究を推進しています。
ご挨拶
人材育成とモノづくり基礎研究の面から微力ながら産業界の発展に貢献したいと考えております.
学生時代・鉄鋼メーカー・自動車メーカーと様々な場所で研究開発に携わっていく中で,大学,学協会,産業界の皆さまには多くの経験を与えていただきました.2019年4月より,大学教員として恩返しをしていきたいと考えております.至らぬ点も多くあろうかと思いますが,努力して参りたいと思いますので,よろしくお願いいたします.
また,モノづくりの教育・基礎研究は,実際のモノづくりに繋がっていくことも重要であると考えております.今後とも産業界との繋がりを大切にしながら,モノづくりの面白さを未来の産業界を担う人たちに伝えて,盛り上げて行きたいと考えております.
2019.4 窪田紘明
研究室主催者(PI)
窪田 紘明 (Hiroaki KUBOTA)
東海大学 工学部機械工学科 准教授
学位
博士(エネルギー科学)
所属学会
機械学会,塑性加工学会,自動車技術会,鉄鋼協会,銅学会
研究テーマ
棒・線・管・板材の塑性加工,接合
材料特性評価,構造設計
専門分野
弾塑性力学,塑性加工学
主な担当講義
材料力学・材料力学応用
生産技術・機械加工
自動車工学
機構学
精密システムデザイン(設計・製図)
精密機器学
精密工学特講
精密工学実験2
プロフィール
神奈川県立秦野高校(2002年卒),早稲田大学理工学部機械工学科(2006年卒),早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程(2008年修了)を経て住友金属工業株式会社入社.総合技術研究所 利用技術研究開発部(2008-2012年) ,新日鉄住金株式会社 利用技術研究部(2012-2015年)にて主に鋼管の塑性加工技術開発および自動車メーカー,自動車部品メーカー向けのソリューション技術開発に従事.京都大学大学院 エネルギー科学研究科 エネルギー応用科学専攻にて学位取得(2015年).トヨタ自動車株式会社 第2ボデー設計部(2015-2016年 出向),トヨタ自動車株式会社 先進技術開発カンパニー ボデー先行開発部 (2016-2018年 出向)にて自動車ボデーの軽量化技術開発に従事.新日鐵住金株式会社 材料ソリューション研究部にて自動車の衝突構造開発に従事(2018-2019年).2019年4月より東海大学工学部講師.2025年4月より東海大学工学部准教授.
受賞
神奈川県/発明協会 かながわ・夢・アイデア展 優良賞(1998),日本塑性加工学会 伸線技術分科会 奨励賞(2007年),自動車技術会 大学院研究奨励賞(2008年),経済産業省 第5回ロボット大賞 産業用ロボット部門 優秀賞(2012年),日本塑性加工学会 新進賞(2013年),日本塑性加工学会 優秀論文講演奨励賞(2015年),日本塑性加工学会 学会大賞(2015年),日本鉄鋼協会 澤村論文賞(2016年),田中貴金属記念財団ゴールド賞(2022年),TUBEHYDRO2022優秀論文講演賞(2022年)