三浦希さんが東海大学工学部Webサイトで紹介されました

<掲載ページ>

http://www.tec.u-tokai.ac.jp/schoollife/miryoku/1798.html

------以下,記事転載------

 社会にあふれるさまざまな課題に挑み、未来を切り拓く力を磨く――。航空宇宙に機械や化学、電気通信、エネルギーなど「工学」がかかわる幅広い分野を学べる東海大学工学部。そのフィールドを活用し活躍している学生たちに突撃取材! 今回は、機械システム工学科(現・精密工学科)の魅力を大学院機械工学専攻2年の三浦希さんに語ってもらいました。

―東海大学を選んだきっかけは?

高校生の時、なんとなく「ロボットの勉強がしたいな」と思っていたのがきっかけです。東海大学なら総合大学なのでいろんなことを学べるかなと思い、この大学を選びました。

―精密工学科はどんな学科ですか?

機械にかかわる分野を幅広く学べるのがよいところですね。そのため、「機械」を広い視野で見る力も身に付きます。私自身、学科で学ぶうちにロボットよりも材料に興味が移ったのですが、そういう軌道修正ができたのもこの学科だったからだと思っています。

来年度からは「機械工学科」に再編されるのですが、この魅力は引き継がれると聞いているので、とても楽しみですね。

―参加していた課外活動はありますか?

学生フォーミュラというスチューデント・アチーブメントセンターのプロジェクトに参加していました。学生自身がレースカーの設計から製造まで手掛けて、レースに出場するプロジェクトです。スポンサー集めはもちろん、部品の発注も自分たちでやるので、企業の方と関わる機会も多く、とても鍛えられました。

材料に興味を持つようになったのも、マシンの開発中に材料の試験をやっていく中で、「面白い!」と思ったのがきっかけです。アルバイトもスポンサー企業でやらせてもらったり、製品を開発するにあたっての心構えや知識を教えてもらったり、本当にお世話になりました。

―今はどんな研究をしていますか?

自動車のボディで使われている「高張力鋼板(ハイテン)」で作られた部品の衝突安全性能を予測する技術の開発を手掛けています。

ハイテンについては、今のところ簡便に部品の強度を見積もる技術がなく、車体設計を考える時の障がいになっています。その課題を独自の計算式で解決したいと考えています。その課題を解決できれば、より軽量(エコ)で、安全性の高い自動車の開発に貢献できるので、やりがいも大きいですね。

―高校生にメッセージをお聞かせください

自分が「楽しい」と思うことを何でもやってください。ばくぜんとしたものでもいいので、「面白そう」と思ったらまずはやってみる。その中から、いつか本当に好きなものが見つかっていくと思います。

何ごともやらないよりやった方がいい。迷っている暇があったら、まず行動してください。

三浦さんは、2021年4月に世界最大の自動車関連学会の一つである「アメリカ自動車技術会」でこれまでの研究成果を発表。5月刊行の『自動車技術会論文集』では、卒業研究の成果が掲載されました。


Kubota Lab.

形ある工業製品はすべて 材料を加工することで生み出されています. 当研究室では精密機械,航空機,自動車,鉄道などへの適用を目指した 新しい塑性加工技術を研究しています. さらに,材料特性の評価手法,材料の変形を予測する数値解析技術, 接合技術,製造された製品の性能までを 総合的に考えたモノづくり研究を推進しています.