日本塑性加工学会・日本銅学会にて5件の発表を行います

 精密工学科 窪田研究室から5件の発表を行います.ぜひご聴講・ご意見いただけますと幸いです.

<第72回塑性加工連合講演会 2021年10月29日(金)~10月30日(土)@Web>

▼ハイドロフォーミングにおける強制潤滑技術の開発(窪田紘明・三上拓徒・吉田一也)

 金型と材料の間に高圧の潤滑剤を注入する「強制潤滑」をチューブハイドロフォーミングにはじめて適用しました.潤滑剤の供給口の位置や圧力の設定法に工夫があります.その結果,肉厚分布に大きなな変化を生じさせることに成功しました.本技術は特許出願済で,実用化に向けた検討を進めています.

 特許出願番号:特願2021-143672(出願人 東海大学)

▼フランジ付き穴による自動車骨格部材の曲げ強度の向上(三浦 希・窪田 紘明・吉田 一也)

 自動車骨格部材に設定した穴による強度低下を,穴縁への短いフランジの追加で抑制できることを実験で実証しました.

http://www.jstp.jp/event/meeting/



<日本銅学会 第61回講演大会 2021年10月23日(土)~24日(日) @Web>

▼撚線サスペンションワイヤの構造設計手法の検討(窪田 紘明・熊本 春輝・坂 研二・吉田 一也)

 スマートフォンのカメラ等にはサスペンションワイヤを用いた遊びゼロ案内機構が用いられています.本研究ではサスペンションワイヤの新しい構造に対する簡易設計手法を構築しました.

▼撚線加工を想定した極細銅合金線の形状凍結性評価試験法の提案(窪田紘明・矢野来夢・坂研二・三上拓徒・吉田一也)

 サスペンションワイヤの撚線加工において,形状を定着させる条件を明確化するための試験法を開発しました.

▼3 ロール圧延とダイス伸線による銅細線の製造(大河内義浩・窪田紘明・吉田一也・中崎博文・Michelangelo Nidasi)

 3ロール圧延による自己焼鈍効果を利用して,中間熱処理を削減した高効率な銅線材製造方法について検討しました.

http://copper-brass.gr.jp/society/5351

Kubota Lab.

形ある工業製品はすべて 材料を加工することで生み出されています. 当研究室では精密機械,航空機,自動車,鉄道などへの適用を目指した 新しい塑性加工技術を研究しています. さらに,材料特性の評価手法,材料の変形を予測する数値解析技術, 接合技術,製造された製品の性能までを 総合的に考えたモノづくり研究を推進しています.