三浦希さんの卒業研究の成果が自動車技術会論文集に掲載されました

 三浦希さん(現:窪田研M2)の卒業研究「広範囲の強度と板厚に対応する新規有効幅計算式の提案および穴による部材強度低下の抑制方法の検討」が自動車技術会論文集に掲載されました.

 自動車ボデー開発のリードタイム短縮・コスト削減のためには初期設計段階での衝突強度の予測精度を向上させることが有効です.本研究では有限要素法解析を用いて薄肉角筒モデルの曲げ解析を行い,衝突時の部材の強度計算に用いられる有効幅計算式であるKarmanの式およびNomaの式の270~1500 MPa材における精度を検証しました.その結果これらの式では近年普及が進んでいる超高強度材料に対しては精度が不十分であることが分かりました.そこで,多くの解析結果に基づき新たな高精度有効幅計算式を提案しました.

 また,部材にエアコンダクトなど用の穴がある場合の応力分布は十分に体系化されていません.衝突変形時の穴周辺の応力状態を検証し,穴の影響の低減策についても提案しました.

 これらの結果は,実際の自動車ボデー骨格の設計にも利用出来,設計・開発工程の効率を向上させることが可能であると考えます.

<論文URL>

https://doi.org/10.11351/jsaeronbun.52.88

Kubota Lab.

形ある工業製品はすべて 材料を加工することで生み出されています. 当研究室では精密機械,航空機,自動車,鉄道などへの適用を目指した 新しい塑性加工技術を研究しています. さらに,材料特性の評価手法,材料の変形を予測する数値解析技術, 接合技術,製造された製品の性能までを 総合的に考えたモノづくり研究を推進しています.